ラスベガス・レイダースは、ラスベガスを本拠地とするNFLのアメリカン・フットボール・カンファレンス、AFC西地区に所属しているチームです。
1960年、カリフォルニア州オークランドを本拠地として、アメリカンフットボールリーグ（AFL）のチームとして誕生しました。1970年のAFLとNFLの合併に伴いNFLに加盟。1982年シーズンから1994年シーズンまではロサンゼルスを本拠地にロサンゼルス・レイダースとしてプレーし、1995年シーズンの開幕には再度オークランドへ戻りました。そして2017年レイダーズのラスベガスへの移転申請が承認され、2020年、新たにラスベガス・レイダースとなりました。
レイダースの歴史の中で欠かせないのは1972年～2011年までオーナー兼ジェネラルマネージャーを務めたアル・デイビス氏の存在でしょう。AFL時代にもオーナー兼ヘッドコーチ、またコミッショナーまで務めたデイビス氏のレイダースの発展の為に貫かれた”レイダース愛”はレイダースの永遠の精神として、現在も現オーナーであり息子のマーク・デイビス氏によって引き継がれています。
レイダースは今まで５回のスーパーボウル出場し、第１１回、第１５回、第１８回と３回のスーパーボウル制覇を果たしました。その中でもフランチャイズ初の優勝をもぎ取ったのは、NFL伝説の名ヘッドコーチ、あのジョン・マッデン氏によるものであることは有名なレイダースの歴史です。
ラスベガスでの2シーズン目を迎えたレイダースの2021シーズンの9月は開幕3連勝と好調な滑り出しでした。しかし10月に入り、ヘッドコーチのジョン・グルーデンが過去の差別問題で辞任。臨時ヘッドコーチに就任したリック・ビッサーチア氏（今シーズンからグリーンベイ・パッカーズのスペシャルチームコーディネーターに就任）はレイダースを10勝7敗の成績でワイルドカードまで進出させました。
しかしオーナーのマーク・デイビス氏は、ジョン・グルーデンの時代を払拭すべく、2022年のオフシーズンに、長年に渡ってニューイングランド・ペイトリオッツの黄金時代も経験し、オフェンシブコーディネーターを務めたジョシュ・マクダニエル氏を新ヘッドコーチに迎えました。
また今オフ最大の補強として、＃１QBのデレク・カー選手のフレズノステート大学時代のチームメイトでもあるグリーンベイ・パッカーズの#1WRのデバンテ・アダムス選手と契約。プレーオフ進出を狙うオーナーのマーク・デービス氏は、惜しげも無く他にもチャンドラー・ジョーンズ選手等のチームの補強、更にQBデレク・カー選手、WRハンター・レンフロウ選手、DEマックス・クロスビー選手、TEダレン・ウォーラー選手等のスーパースター選手たちとの契約更新に着手し、2022年シーズンのスター選手等の更なる活躍にも期待をかけています。2022年シーズンも大激戦が予想されているAFC西地区で、久々に最強のレイダースを見ることが出来るかもしれません。
