NFL:カージナルス の J.J ワット選手が今季限りで引退を表明

アリゾナ・カージナルスJ.J ワット選手(DE)が、今シーズンをもって引退を表明しました。
ヒューストン・テキサンズ史上、最高の選手としてテキサンズを地区優勝、ポストシーズンに導き、NFLを代表するデフェンシブラインマンとして、将来の殿堂入り間違いなしの素晴らしい活躍を見せてくれた12年間(テキサンズ:2011-2020/カージナルス:2021-2022)のキャリアでした。

ウィスコンシン大から2011年NFLドラフト1巡目全体11位でヒューストン・テキサンズに指名されたJ.J ワット選手。特に2012してからの2015年までの5年間で69サック、2012年と2014年にはそれぞれ20.5サックを記録しており、圧倒的な破壊力でオフェンスを悉く抑え込んできたワット選手は、2012、2014、2015年にディフェンシブ・オブ・ザ・イヤー賞を3回受賞、怪我から復帰しフル出場を果たした2018年にも絶頂時を思わせる成績を残し、5回目のオールプロ(1stチーム)に選抜され、5度目のプロボウルに選出されるなど、その他にもキャリアを通して多数の記録を残しています。ワット選手は12年間のNFLキャリアで怪我に悩まされながらも、キャリア通算111.5サックという記録は、入団した2011年~NFLで4位、NFL史上(1982~)では26位にランクされています。

また2017年にテキサス、ルイジアナを襲ったハリケーン「ハーヴィー」の際には、ワット財団として$40ミリオンドルを集め被災地復興に寄付をするなどの功績により、NFLが毎年、フィールドでの活躍だけでなく、慈善活動や地域社会への影響に貢献した選手を称えるために授与しているウォルター・ペイトン・マン・オブ・ザ・イヤー賞も受賞するなど、フィールドの内外で活躍する模範的な選手でした。

御存知、J.Jの兄弟であるT.J ワット選手デレク・ワット選手はピッツバーグ・スティーラーズでプレーしており、T.J ワッツ選手も殿堂入りクラスの活躍をしています。

カージナルスは残り2試合を@アトランタ・ファルコンズ、@サンフランシスコ・49ersと対戦します。